チェック柄の種類・名前をご紹介!
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チェック柄といえば、柄の中でも種類が豊富で、歴史も多いのをご存知ですか?
この記事では、さまざまなチェック柄の種類・名前をご紹介します!
- チェック柄とは
- さまざまなチェック柄の種類
(タータンチェック・アーガイルチェック・ギンガムチェック ・グレンチェック・ハウンドトゥース(千鳥格子)・ブロックチェック・ウィンドウペーン(ウィンドペン)・マドラスチェック・バッファローチェック・ガンクラブチェック・ハウスチェック)
チェック柄とは
チェック柄とは「格子縞」「格子柄」のことで、縦縞と横縞が一定の間隔で交差している模様の総称です。
英語では、「checkered」や「plaid」という表現が使われています。
チェック柄は世界中に古くからあり、紀元前1200年ごろのミイラが上質な格子柄の布地をまとった姿で発見されたところからはじまり、さまざまな歴史・ルーツを超えて今ではたくさんの種類のチェック柄が流通し、色・縞の幅や本数の組み合わせによってそれぞれ名前が付けられています。
さまざまなチェック柄の種類
今回は代表的な11種類のチェック柄をご紹介します!
タータンチェック
タータンチェックとは、スコットランドの民族服にみられる大柄の格子模様のことです。
チェック柄が2重、3重になって複雑な模様を形成しているのが特徴で、マフラーなどで多く見られる柄です。
タータンチェックは日本での呼び名で、スコットランドでは「タータン」「タータン・プラッド」と呼ばれています。
地域特有のもの(ディストリクト・タータン)や、氏族が家柄を示す家紋のようなもの(クラン・タータン)など、タータンチェックの中にもさまざまな種類があります。
また、カルチャーとも密接な関係があり、有名なのは、1978年にヴィヴィアン・ウェストウッドがボンデージルックと融合させたことや、エディンバラ出身のロックバンド『ベイ・シティ・ローラーズ』のステージ衣装で用いられたことを経て、人気を集めました。
ギンガムチェック(小格子柄)
ギンガムチェックとは、白と何らかの別の色の2色で構成された格子柄のことです。
「ギンガム」という名前の由来は諸説あり、縦縞を意味するマレー語の「genggang」、フランスのブルターニュの地方名「Guingamp」などと言われています。
18世紀ごろ、イギリスの産業革命の中で、その中心的役割を果たしたマンチェスターの紡績工場が、現在のギンガムチェックの原型となるものを織り始めたそうです。
60年代を代表する女優のブリジット・バルドーは、BBの愛称で親しまれ、彼女が好んで身に着けるチェック柄として、一大ブームになったとも言われています。
グレンチェック
グレンチェックとは、緯糸に濃色2本、明色2本あるいは濃色4本、明色4本を繰り返しで綾織にしてつくった柄です。
白や黒、茶などの配色が多く、千鳥格子とヘアラインを組み合わせた柄。ドレスシャツでよく見ますね!
名前の由来は、スコットランドのグレン(谷間)で折られたことからついたことが有名ですが、グレナカート家の柄、グレナカート・チェック(glenurquhart check)の略称という説もあるそう。
20世紀を代表するファッションリーダー「ウィンザー公」が愛用したことでも知られ、このチェック柄のことをプリンス・オブ・ウェールズと呼ぶ人もいます。
ハウンドトゥース(千鳥格子)
ハウンドトゥース(千鳥格子)とは、チェックのひとつひとつの形がハウンド・トゥース(犬の牙)に似ているのでこう呼ばれている柄です。日本語では、千鳥の飛ぶ姿に似ているので「千鳥格子」と呼はれています。
一般的に色は「黒・白」または「白・茶」の組合せが使われ、ストール、マフラーに多く見られる柄ですね!
19世紀ごろにスコットランド州部のローランド地方で生まれ、ブレザーやドレスなどのデザインとして流行。その後第二次世界大戦後に再燃して大衆の間に広がりました。
ブロックチェック(市松模様)
ブロックチェック(元禄格子)とは、白とある一定の色を交互に配置している柄です。
ネルシャツの王道の柄というイメージがあり、チェッカーボード、市松模様、碁盤じまとも呼ばれています。
日本語では「市松模様」と呼ばれ、これは江戸時代の歌舞伎役者、佐野川市松が白と紺の正方形を交互に配した袴を履き人気を集めました。
縁起が良い柄でもあり、2020年東京オリンピックのエンブレムに採用されていることで再注目を浴びました!
ウィンドウペーン(窓枠格子)
ウィンドウペーン(窓枠格子)とは、同じ幅の1色使いの細いラインの格子柄です。英国カントリー調の伝統柄で、ウィンドウ(窓)ガラスの枠に似ていることからこう呼ばれています。
マドラスチェック(大格子柄)
マドラスチェック(大格子柄)とは、インド地方を原産地とするインディアマドラスという平織綿布に見られる多色使いの不規則な大格子柄です。
マドラス柄の中にもクレイジーマドラス、パッチマドラスなどさまざまな種類に分けられ、アメトラなどのサマージャケット、シャツ、ショートパンツによく見ますね!
1920年頃に、アメリカのブランドBrooks Brothers(ブルックスブラザーズ)が初めてシャツやジャケットなどに採用後、瞬く間に大衆まで広がっていき、1950~60年代にはアイビーリーガー達がこぞって愛用しました。
80年代にはプレッピー、90年代にかけては、渋カジにも登場した人気の柄です。
バッファローチェック
バッファローチェックとは、主に赤・黒など2色の糸による5センチ四方ほどの大きさのチェック柄です。
バッファローは「アメリカ野牛」という意味で、もともと野牛狩りの際に誤射されないようにという理由でデザインされ、バッファロープレイドとも呼ばれています。
アメリカ西部のカウボーイや北米カナダの木こりたちに愛用されるシャツやジャケットなどに多用されています!
ガンクラブチェック
ガンクラブチェックとは、地に同色系の濃淡3色で構成されており、2色のチェックを重ね合せたチェックです。 ハウンドトゥース(千鳥格子)にも似ていますが 「牙」のような突起がなく、明るいベージュの地色に焦茶色・淡茶・赤茶が基本となります。
カントリージャケットの代表的な柄の一つで、、1874年にアメリカ狩猟クラブが結成されたときの、ユニホームの柄に由来していると言われています。
ハウスチェック
ハウスチェックとは、ブリティッシュトラッドスタイルのブランドが固有の商標として独自に開発したチェック柄のことです。
20世紀に入ると、Burberry(バーバリー)やAquascutum(アクアスキュータム)などのイギリスのアパレルブランドが、その商標として柄をデザインし、多く使われています。
アーガイルチェック柄(ダイヤ柄)
アーガイルチェック柄(ダイヤ柄)とは、ひし形と細い斜めのラインで作られたチェック柄です。
アーガイルプラッドとも呼ばれ、コットランドのアーガイル地方で伝統に使われてきたもの。
元々は靴下に使用されていた柄で、1920年以降にアメリカで流行しその後、セーターなどの柄として広く用いらるようになりました。
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参考文献:Creema The Quality Clothing & Co. JAM
編集: サユリ
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