モロッコ刺繍とは
モロッコ刺繍とは
モロッコ刺繍とは、モロッコでつくられた刺繍の総称です。
ロードス・エンブロイダリーとも呼ばれ、その中でも様々な種類が存在しています。
麻のキャンバス地に甘撚(よ)りの絹糸で大正的な幾何学模様を刺しているものが多く、模様をサテン・ステッチで刺したり、輪郭を黒などの色で線刺しにし、中を面刺しで埋めたものなどもあります。
モロッコ刺繍の種類①フェズ刺繍
フェズ刺繍とは、裏表に同じ幾何学模様がでるのが特徴でモロッコ刺繍の中でも日本では有名なものです。
布の縦横の糸が大きく揃っている生地でないと刺すのが難しいので、服地に刺すのは相当な技術を必要とされるため、モロッコでは、来客時に出すナプキンとティーポット用ミトンや、クッションカバーやテーブルクロスに用いられています。
モロッコ刺繍の種類②トロワフィル
トロワフィルとは、フランス語で3つの糸と呼ばれていて、専用のミシンを一筆書きの要領でぐるぐる動かし曲線的な模様を描きつくられます。
服飾用の刺繍で、結婚式の豪華なカフタンから普段着のジュラバまで幅広い服に使われています。
トロワフィル刺繍はモロッコだけでなくアラブ圏など周辺国でも使われているそうです。
モロッコ刺繍の種類③タルズ
タルズとは、アラビア語で刺繍を意味します。
サブラ糸の光沢が美しい立体と陰影を生み出す刺繍で、ジグザグミシンを使用して模様を描き出します。
女性のミシン仕事とも言われていて、ぽってりした丸みのある花模様やモザイクタイルのような総刺繍柄などがあります。
※サブラ糸とは、モロッコ衣装に欠かせない厚みと光沢がある糸束のことです。サボテン由来のカクタスシルクと言われることもありますが、現在流通している糸はナイロン糸から出来ているものが多いです。
モロッコ刺繍の種類④フッダルス
フッダルスとは、サブラ糸を使い、玉止めの要領で糸を盛ってレースのように造形していく刺繍で、
ジュラバの袖やフードの縁飾りによく使われます。
小さな三角模様の素朴で可愛いものからエレガントな造形までさまざまな種類があるそうです。
モロッコ刺繍の種類⑤タルサン
タルサンとは、サブラ糸に撚りをかけコード状にして、模様を造形していく刺繍で、トロワフィルの手刺繍版のようなものです。
ジュラバの袖やフードの縁に刺す手刺繍で、タルサンは男性の仕事と言われているそうです。
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参考文献:ファッション辞典 foukari-note.com
編集:サユリ
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